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チラシといっても、ただサービスの内容などを羅列するようなものでは、お客様からの反響を得ることは難しいでしょう。ちょっとしたことを意識するだけでも、チラシに対する反応はぐっと変化するものです。せっかく作るのであれば、集客効果や訴求力の高いチラシを作りたいものですよね?そこで今回は、失敗のないチラシデザインのコツの中でも、レイアウトデザインに焦点を絞ってお話したいと思います。

レイアウトについてもっと詳しく

以前は「良いチラシのコツ」として、簡単にチラシデザインのコツについてお話させていただきました。ですが、今回はさらに掘り下げて、レイアウトデザインについても詳しくおはなししたいと思います。

チラシは、見た人に伝えるべきことが伝わらなくては意味がありません。かっこよくデザインすることよりも、情報をシンプルに伝えることが大切です。あれこれ伝えようとたくさん文字を書いても、チラシという限られたスペースの上では限界があります。また、詰め込みすぎることによって、読みにくくなり逆効果になってしまうのです。

レイアウトは、そういった意味でもチラシ制作で大切な意味を持つポイントになります。失敗しないチラシデザインのためにも、ここはしっかりと押さえておくと良いでしょう。

まず、レイアウトデザインにおいて最も大切なのは、チラシを手にした人の視線を意識するということです。人の視線には一定方向へと流れる法則のようなものがあります。その視線に合わせて注目してもらいたい順にものやデザインを配置すると、より効果的に内容を伝えることが可能です。

横書きのチラシの場合は、左上から右上、斜め下へと視線が流れて左下から右下へとZ文字を描くようにして移動していきます。また、縦書きチラシの場合には右上から右下、左上から右下と移動するのです。

最初に注目してもらいたいものや、相手を引きつけるためのキャッチコピーなどは、横書きチラシの場合、左上に持ってくることがポイントになります。続けて伝えたい情報を視線の流れに合わせ配置すると、読みやすく伝わりやすいレイアウト組ができるのです。

この視線の流れは、チラシのデザインに限らず、雑誌やWEBサイトなどのさまざまなビジュアルデザインに生かされています。また、コンビニやショップなどの商品の配置も、まさにこの視線の法則に合わせて商品陳列が行われているのです。

実際のレイアウトのコツを学ぼう!

ではここから、より具体的にレイアウトのコツについて学んでいきましょう。あまり難しく考えすぎると、窮屈なデザインとなりがちです。以下のコツを理解するだけでも、ぐっと見やすくデザイン性のよいチラシを作れるようになりますので、ぜひ覚えておきましょう。

  • 失敗しないためのレイアウトデザインその1:要素はそろえる

    チラシのレイアウトデザインでは、要素の配置も大きなポイントになります。要素にはいろいろありますが、簡単にいうと形(シェイプ)や線、文字フォントや色味、テクスチャなどのことを指します。これらの大きさや位置、質感などがバラバラになると、まとまりがないだけでなく見ている側に違和感を感じさせてしまうのです。あまりにもバランスが悪いと、違和感だけではなく不安感や不快感さえ与えてしまう場合がありますので、注意が必要です。こういった要素は、統一したりそろえるなど、バランスを整えてまとめることが大切です。文字の配置は中央揃え(センタリング)にせず、左に寄せて揃えたりするだけでも、レイアウトがぐっと引き締まることでしょう。

  • 失敗しないためのレイアウトデザインその2:グループ化して情報整理

    チラシのデザイン性を高めるレイアウトのコツとして、情報をグループ化するのも非常に効果的な方法になります。関連する情報をひとまとめに配置することで、伝えたいことがより伝わりやすくなるだけでなく、デザイン性も良く見やすくなるのです。グループ化するにはいくつか方法があり、レイアウト分けをすることでグループ化するほかにも、色やコントラストを変えるなどの方法でグループ化することも可能です。

  • 失敗しないためのレイアウトデザインその3:余白を適度にとる

    余白もまた、レイアウトデザインにおいて重要なポイントです。きちきちに詰まった余白のないレイアウトでは、見ている側に緊張感を与え窮屈な印象になってしまいます。文字とも時の間や、囲み、文字の上下などには適度な余白を入れるようにしましょう。また、画像などを配置する際にも同様に、他のパーツや文字などと合わせて余白を持たせると、非常に見やすく情報も頭に入りやすくなるのです。

ややざっくりではありますが、最低限押さえておきたいレイアウトのコツについてお話しいたしました。良いデザインはセンスの良さだけではなく、このようなレイアウトに関する知識の有無も大きく関係しています。チラシを制作される際には、失敗しないためにもこういったレイアウトに意識をしながら作成すると良いですね。